とにかく大きい!
アメリカ、カナダは国土がとても広いので、学校の敷地もそれにあわせて大きくなる傾向にあります。敷地面積が日本の一般的な学校の150倍以上ある高校や大学も珍しくありません。大きすぎて今一ピンとこないかもしれませんが、中には3800エーカー(=430万坪、東京都渋谷区と同じくらい)に及ぶ学校もあります。
私立校は敷地面積に対して生徒数が少ないので、ゆったりとした環境で学生生活を送ることができます。キャンパスには教育環境を満たすに充分な施設が整っています。例えば、実験室、研究室、個別指導室、自習室、図書館、体育館、競技場、食堂、カフェテリア、ラウンジ、遊技場、コンサートホール、劇場などです。
中でも図書室の充実ぶりには目を見張るものがあります。大学では図書館が5~7棟に及ぶ所もあります。流石に高校はそこまでではありませんが、それでも丸々1棟図書館としている学校もあります。当然書籍数も多く、多彩なジャンルが揃っているので思う存分活用することをおすすめします。
楽しい寮生活
アメリカ、カナダのボーディングスクール(Boarding School)に入学すると待っている寮生活。それは学生にとって最も思い出深い1ページになります。
一般的に9~10 年生は相部屋で必ずルームメイトがいます。11~12年生になると個室を希望することも可能です。相部屋はシングルベッドが2つある場合と、2段ベッドになっている場合があります。2段ベッドは慣れていないと人の気配が気になるかもしれませんが、慣れれば何と言うことはありません。積極的にルームメイトと語り合えば、それだけ早く友好を深めることもできます。気の合う者同士であれば相部屋の方が楽しくなり、進級しても個室に移る気などなくなってしまうかも知れません。
学住一体のメリット
寮生活は規則と規律を守り、助け合いながら学校生活を送ることができる最良の環境です。「学」と「住」が同一の場所にあるので、遅刻やずる休みもできません。自然に規則正しい生活習慣を維持できます。
また、教職員の多くは広大なキャンパスの一角に住居を構え、学生と共に生活を送っています。授業などの学校生活だけではなく、普段の生活を間近に見ながら適切な教育指導を施そうとする学校側の配慮がなされています。食堂(カフェテリア)、学生ラウンジ、売店などは学生だけでなく先生達も集う開かれた社交の場となっています。だからこそ、そうした施設、設備の整備にはに力を入れているのです。正直なところ日本のそれとは比較にならないほど充実しています。
留学生と現地生
海外から留学生を積極的に受け入れている私立高校は、寮が様々な出身地の学生と現地の学生が自由に集い、交流をする絶好の場だと位置づけています。「多様性」に触れることで、お互いに見聞を広めることができます。地域コミュニティとの交流が活発な学校も多く、学校と地域が一体となって様々な催しを行い、そこで学生だけでなく社会のあらゆる人々と交流を持つことになります。どんどんと積極的に話しかけて有意義な留学生活をエンジョイしてください。